生理機能検査

生理機能検査は、患者さんに直接触れて検査を行います。
いろいろな検査機器を通して体の異常を見つけ出し、より確かなデータを的確に医師に報告します。
外来患者さんの当日の依頼は、可能な限りお受けしますが、一部は予約制となります。

心電図

主に不整脈や虚血性の変化(心筋梗塞や狭心症など)の有無を調べます。
電極を胸部、両手首、両足首に付け検査を行って行きます。
検査時間は3分程度で終わります。

ホルター心電図

通常の心電図では短時間記録であるため、症状に一致する変化を見つけることができない場合などに行います。
機器を身体に付けたまま帰宅して頂きます。
そのため、検査機器装着後はお風呂に入れません。
また、翌日に機器を返却して頂きます。

負荷心電図

運動に伴う心筋の変化を観察する検査です。不整脈を調べるときなどに用いられます。
当院では、階段の昇り降りで負荷をかけるマスター法を実施しております。

肺機能検査

肺、気管支の状態を簡易的に調べます。
鼻を押さえた状態で口から息をいっぱい吸い、勢いよく吐いて頂きます。

血圧脈波(ABI)

両腕と両足の血圧と脈波を測定し、動脈硬化の程度や足の動脈の狭窄の有無を調べます。
検査は15分程度で終了します。

聴力検査

低音から高音までの数種類の音を聴いていただき、どの程度の小さい音量まで聴こえるか調べます。

睡眠時無呼吸症候群(簡易検査)

睡眠中の呼吸状態を調べます。
無呼吸が多いと突然死の原因にもなります。
こちらの検査は機器を持ち帰って患者さんご自身で装着し、翌日返却して頂きます。

超音波検査

超音波診断装置を用いて行う、非侵襲性の画像検査です。
病気の有無、性質、広がりなど超音波診断装置を用いて撮像し、適切な治療方法の選択、決定のために必要な情報を提供しています。
当院では心臓、頸動脈、腹部など幅広く実施しております。

 

検体検査

検体検査は患者さんから採血や採尿を行い、いろいろな検査機器を通して体の異常を見つけ出し、より確かなデータを的確に医師に報告します。

生化学検査

血液中の赤血球や白血球を除いた、血清・血漿を使用し、自動分析機を用いて検査します。
肝機能の検査は「AST GOT」、「ALT GPT」、「γ GTP」等で判定します。
脂質代謝異常症の指標となる検査は、「総コレステロール」、「HDLコレステロール」、「LDLコレステロール」等で判定します。
これ以外にも数多くの項目があります。

血液検査

血液中の赤血球や白血球、血小板などの数や形態を検査し、貧血の程度、炎症の程度を調べます。
また顕微鏡で白血球の分類や、異常細胞の有無を調べたりします。

尿・糞便等検査

尿検査は尿中の蛋白・糖・赤血球を測定したり、細胞成分を観察します。腎臓や膀胱などの病気を見つけたり、糖尿病の症状を見るための検査です。
便潜血検査は、便の中に血液が混じっていないか検査し、消化管からの出血を見つけることで大腸癌の早期発見に役立ちます。

輸血検査

手術や治療で輸血が必要になった患者さんに対して血液型検査の他、交差適合試験や不規則抗体検査を行なっています。
これらは輸血による重篤な副作用が起こらないように患者さんの血液と輸血用血液の適合性を調べる検査です。

 

その他

当院では院内で出来ない検査も外部業者に委託し、様々な検査を行っております。
分からないことがあれば職員スタッフに声をかけて下さい。

精度管理体制

日々の検査機器の精度管理を実施するほか、各種学術団体等が実施する外部調査に参加しております。
石川県医師会主催臨床検査精度管理調査、各種メーカー別サーベイ等。

検査部職員資格取得内容

臨床検査技師 6名
日本超音波学会認定超音波検査士 腹部領域 1名
日本臨床衛生検査技師会認定協議会 認定心電検査技師 1名
日本臨床検査同学院認定 二級臨床検査士 循環生理学 1名
日本臨床検査同学院認定 緊急臨床検査士 1名
日本消化器内視鏡学会認定 消化器内視鏡技師 3名